発達障害の特性をもつ小5&小3の息子たちの通級指導教室は、会社員として仕事をしている管理人が毎週それぞれ付き添いをしています。
夫は行けるときにだけ行くスタンス。
毎週、時間休を使って早退し、有休が足りなくなったら会社の休暇を駆使して付き添いをしているのですが、体力的にも精神的にも正直キツイことも多く…
「通級をやめるか私が仕事を辞めるか、現状でもう少し頑張るか」秋ごろ配られる”通級を継続するかどうか”の意思確認のプリントとにらめっこして毎年葛藤しています。
今年度、通級指導教室の担任の先生の提案で、今までより少し通いやすいありがたい工夫をしてもらったのでご紹介します。
子供に必要なら通級は行かせたい、でも毎週有休を使って帰るのは忍びない…、そんな葛藤を繰り返しながら5年が経ちました
通級指導教室と仕事を両立させる方法
長男が3歳ごろ発達障害の診断をされたので、私は子育てや介護をしている人の働き方に理解ある制度が揃っていると思われる会社で、土日祝休みの事務職へ次男が2歳の時に転職しました。
転職したときは通級に通うために早退しなければならない、なんて知らなかったので子供が通級に通うと決まった時すごく戸惑いました。
会社に制度があったとしても一緒に働く人達の理解と協力なくしては、毎週1~2回も時間休を取ることはできません。
偉そうに「両立できてます!」とは言えませんが、なんとか5年間通級と会社員を続けられています。
通級と会社員として仕事を続けるために、私が心がけていることや行っていることをまとめてみます。
通級指導教室に通うことが決定したら
長男は小学1年生から、次男は小学2年生から通級指導教室に通っています。
通級指導教室に通うことが決まったら、毎週付き添いの為その時間仕事が出来なくなることを、会社と同僚に伝える必要があります。
急に「通級に行くので4月から毎週〇曜日△時から抜けます」と言われても会社も同僚も困るので、その前段階で相談していました。
直属の上司には以下のように
長男が発達障害で就学相談を勧められました。就学相談の判断次第では通級に通う必要があるかもしれません。その場合、毎週通級の付き添いをしなければならないのですが…
と、相談ベースで話をしました。(上司のタイプによると思いますが、相談ベースで話をした方が話しやすい場合が多かったです)
同僚には、子供たちのことを包み隠さず話すようにし、迷惑をかけてしまって申し訳ない、ということと進捗状況を伝えるようにしていました。
いろんな人があるので、なるべく信頼関係を築けるような仕事をし、コミュニケーションをとりやすい状況を作るようにしていました。
通級と仕事を続けるために行ったことは?
通級を続けるためには、付き添いが出来る時間を確保することが必要です。
仕事を続けるためには、毎週有休をとっても会社と同僚に私が必要な人材だと認めてもらわなければなりません。
会社によってどんな人が必要な人材なのかは異なりますが、出来る限り成果を上げる働き方をしなければなりません。
でも一番大切なのは同僚に認められることだと思います。
通級以外にも、子供の体調不良や参観日などで仕事を抜けることがあるので、いかに同僚に気持ちよく協力してもらえるかを考えて行動すると上手くいくことが多いです。
時間の面で迷惑をかけている分、人より仕事量や知識を増やしたり、人の嫌がる仕事を積極的に行ったり、忙しい時にはさりげなくお茶を入れたり、とにかく周りの人が仕事をしやすい環境を率先して作ることをしていました。
もちろん仕事の優先度や緊急度によって行動は変わりますが、滞りなく気持ちよく仕事ができるよう周りの人を観察して動いています。
もちろんいつも出来るわけではありませんが、やればやるほど同僚のサポートが手厚くなり、仕事がしやすくなります。
媚びるわけではなく、信頼関係を築くことで、困った時でも助けてもらえるようになります。
ここまでする必要ないんじゃ…と思われる方もいると思いますが、このおかげで処理スピードが格段とあがり、コミュニケーションも円滑になるので、結局自分のためになっています。
兄弟で通級指導教室に通うための工夫とは?
兄弟で通級に通うということは2人分の付き添いが必要ということになります。
一人でも時間の確保が難しいのに2人なんて…と仕事を辞める覚悟をしましたが、これもなんとか2年間継続することができています。
1年目は週1回の早退して、通級を隔週で通わせました。
私は毎週付き添いをしますが、今週は長男の付き添い、来週は次男の付き添い、というふうに、子供たちは隔週で通級へ通っていました。
この方法は簡単なようでとっても面倒で効果的ではありませんでした。
隔週しか通級に行かないので、子供たちの伸びも悪く、自分のスケジュール管理も大変で、同僚にも「今週はいつ帰るんだっけ?」とわからなくさせてしまっていました。
しかし、今年度は同じ曜日の前後の時間帯に兄弟の通級の授業をいれてもらえたおかげで、かなりスムーズです。
通級の日の私のスケジュールは以下の通りです
- 7:40子供たち登校
- 8:00仕事へ出発
- 9:00始業
- 12:30早退
- 13:00帰宅→車で次男を学校へお迎え
- 13:40次男通級指導開始
- 14:30次男通級終了→次男を放デイへ、長男をピックアップ
- 15:25長男通級指導開始
- 16:25長男通級終了→長男次男について通級担任と個別面談
- 17:00通級終了→放デイへ次男のお迎え
- 17:45帰宅
通常福岡市では、子供の通級指導終了→保護者との面談という流れですが、この方法は次男の面談の時間を移動の時間にあて、長男の時間に二人の面談をしてもらっています。
朝から帰宅まで息をつく暇も自分のお昼を食べる時間もありませんが、これなら週1回同じ曜日の同じ時間の早退なのでスケジュール管理がしやすく、二人とも毎週通級に通うことができます。
昼間は大変ですが、帰る時間はいつもより早いので、あまり苦ではありません。
同じ時間に兄弟を入れてもらうことも出来なくはないのですが、子供たちのためには別々の時間帯にしてもらったほうが絶対良いので、このように組んでもらいました。
まとめ
通級と会社員として仕事を続けるために、私が行っていることと、兄弟で通級に通うための工夫とその日のスケジュールを紹介しました。
工夫と言っても、仕事をするうえで当然のマナーで、もっと出来る事はあるかもしれませんが、現状行っていることをまとめています。
正直キツイときもあるし、いろんな葛藤もあります。
自分のやりたいことと子供の成長を天秤にかけてしまうこともあります。
子供たちに今必要な支援を見誤らないよう、今出来る事を出来る限りやっている現状です。
「もっと夫が協力してくれたら」「もっと自分の時間が自由になれば」なんて思うこともありますが、通級も仕事も私にとってもなくてはならない場所なので、頑張るしかありません。
長男が中学生になれば、次男がもう少し成長すれば、今の努力が実を結ぶことを信じて、子供たちと向き合える時間を大切に過ごそうと思います。
通級で出会う保護者の方はみんな一生懸命子供たちの成長を支援されています。そんな場所に行くと、疲れている日でも力をもらえます。
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