子供たちの発達障害の特性のひとつに書字の苦手さがあります。
小学校入学後、特に3年生くらいから学校から問題視(?)というか繰り返し指摘をされています。
特に「板書をしない」ということが良くないようで…先生によっては「出来ないのではなく、やりたくないからやらないのでは」と言われたこともあります。
よくある「発達障害の特性かワガママか」問題です
現在小学5年生の長男にその傾向が強く、授業中体裁を整えること(教科書ノート筆箱をだすこと)も出来るときと出来ないときがあるので、耳は先生の話を聞いていて本人は授業に参加しているつもりでも、その状態ではやっぱり見た目はサボっているように見えます。
長男の言い分としては
教科書見なくても先生の話を聞いてるから大丈夫。なんで授業中教科書とノートがいるんだろう…?
長男には”周りに合わせる”、”体裁を整える”ことがほとんど出来ないので、自分が理解できるなら必要ない、なのになぜそうすべきなのか理解できないようです。
その点次男は、長男と同じように書字が苦手ではありますがとっても周りを気にするタイプなので、きちんとノートに板書をしようとします。
小3次男は、読めるかどうか微妙な字ですが、みんなと同じようにノートに板書しています。
なので、次男の書字の苦手さは学校ではほとんど問題視されません。
そもそも板書って必要?
長男の言い分を聞いて私もわからなくなりました。
板書は授業内容を理解するため、覚えるため、復習するために記録を残すものだと理解しています。
小学生なら書く練習も含まれるのかもしれません。
書く練習は大切だけど、書字が困難な子にみんなと同じような板書ができるわけありません。
授業中、教科書とノートを出さずもちろん板書もしていなかった小4のころの長男、担任の先生が良い先生だけど経験豊富なぶん、型にハマらない長男を問題視され何度も学校へ呼び出されていた時期がありました。
長男さんは授業態度がよくありません。板書をするよう促しても全くやりません。授業準備が出来ていないことも多いので、お母さんから授業態度を改善するよう伝えてください。
先生の「授業態度が悪い」と思われる行動を具体的に聞いてみました。
「授業態度が悪い」と思われる具体的な行動は?
・授業中教科書とノートを机上に準備していない
・板書をとらない
・書くよう促しても書かない
・授業を聞いていないような素振りをしている
授業態度が悪いと思われる態度にはいろんな要素が含まれていました。
「授業態度が悪い」問題に私が行った3つのこと
「授業態度が悪い」問題に対して、私が行ったことは3つです。
・ウィスクの結果をもとに長男が数値的にも書字が苦手であることを伝え、ワガママや怠けているわけではないことを理解してもらう
・通級の先生からも書字が苦手なのでみんなと同じ板書は難しいことを伝えてもらう(必要なら専門医から伝えてもらうことも検討していました)
・みんなと同じ板書は出来なくても、長男のレベルに合わせたできることはないか一緒に考えてもらい、先生と家庭で連携して出来る事をやらせる
”板書が出来ない+授業に必要な準備ができない=授業態度が悪い”
だから問題児扱いをされていることが分かったので、具体的に何が悪いのかを聞いてみる事から始めました。
ウィスクの結果のような客観的事実と、同じことを伝えるのでも専門的な立場の人から伝えてもらった方が効果的でした。効果的な伝え方は先生のタイプによると思います。
長男の言い方にもクセがあり、出来ない事や難しいことを
めんどくさい
と反抗的な言い方をします。
私や通級の先生なら長男の「めんどくさい」は能力的に難しいんだろうな、と理解できますが、言葉だけ取れば「めんどくさいからやらない=怠けている」と思われても仕方ありません。
これは長男に改善してほしいところですが、未だに難しいことを「めんどくさい」と言うことがあります。
良くない言葉のクセや態度をどんな時に使うのか、念のため事前に伝えておくようにしています。
出来る「目標」を決めて授業に参加する姿勢を見せる
書字が苦手だから板書が出来ないことと、授業に参加しないことは別問題です。
どんなに授業態度が悪く見えても、授業に参加することは大切。
授業に参加している姿勢を持たせるために、長男にもできるレベルの「目標」を設定します。
5年生の1学期、担任の先生と長男そして私の3人での話し合いの場で、授業態度に関する「目標」を設定しました。
4年生では担任の先生と信頼関係を築けたのが遅かったので、目標を決めても実行まで至りませんでした(-_-;)
【5年生1学期のめあて】
・国語と算数の授業では「めあて」と「まとめ」をノートに板書する
現在5年生の3学期ですが、出来る日と出来ない日があります。
ただ4年生の時に比べるとノートに書く文字が増えています。
書字の苦手さは改善されていないのですが、5年生になってから各段に読みやすい字を書けるようになりました。
少しずつ成長しています(*^^*)
まとめ
書字が苦手で板書が出来ないことに対する学校への対応についてまとめました。
いろんな先生がいらっしゃるのですが、どの先生も子供たちのためを思って指摘や注意をしてくださいます。
本当にありがたいことです
考え方や認識の違いがあれば、その都度、子供たちの成長のために話し合いの時間を作って対応しようとしてもらえて本当にありがたいと思います。
この記事では「板書が出来ない=授業態度が悪い」との指摘に対して、どう対応したのかをまとめてみました。
子供の行動には必ず原因があるので、何か問題があればその行動を分解して、本当は何が問題なのかを理解することができれば、問題解決につながります。
板書問題に関しては今のところこの対応で大丈夫そうです。
書字の苦手さから、紙教材の自宅学習からタブレット学習へ切り替えました。
タブレット学習にしてから、書くストレスが軽減された分、自宅学習が捗っています!
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