発達障害の特性なのか、それとも子供の個性なのか?はたまたわがままなのか?
問題にぶち当たるたびに考えるこの違い。
問題が起こった時の私の考え方をまとめます。
発達障害の特性を「わがまま」だと捉えられることが頻繁にあります。それってホントにわがままなのか、個性や特性ならどう説明すればいいのか、についてまとめます。
特性・個性・わがままの違いは?
ある先生に言われました。
長男君は全然言うことを聞きません。おうちで言い聞かせてください。
集団行動が苦手な長男が指摘された問題行動です。
これだけ聞くと「スミマセン。言い聞かせます」と言いそうになりますが、これでは何の解決にもなりません。
なぜなら、まずその場で問題を指摘しなければ意味がないうえ、何をどう改善させるべきなのかがわからないからです。
この時に聞くべきことは4つ。
①いつ②どんな状況で③長男は何をしていて④先生は具体的に何と声をかけたか。
「みんなに迷惑をかけてしまったんですね。申し訳ないです。その時、長男は誰と何をしていたんでしょうか?どんな状況でしたか?先生のどんな言葉に反応しなかったんでしょうか」と質問すると問題行動の理由がわかります。
長男に保育園~小学3年生頃まで多かった例を挙げてみます。
お外遊びの時間が終わって、みんなが教室に戻っているのに、全く戻ろうとしません。声をかけても知らんふりして走りまわっていたので教室に連れ戻るのに時間がかかって大変でした。
先生はわがままな問題行動だと指摘しようとされていますが、これはわがままではなく特性です。
工夫によって改善できることです。
特性と工夫
自閉症スペクトラム障害(ASD)は【気持ちの切り替えが困難】【こだわりが強い】という特性があります。
この特性を知っていれば、できる工夫3つあります。
①事前に次の行動を伝える
②外遊びの前に終わる時間を伝える(時計が読めれば)
③子供のそばに行って指示を伝える
いつもうまくいくわけではありませんが、次の行動にスムーズに移れる可能性が高くなります。
①事前に次の行動を伝える
発達障害の特性をもつ子供たちは見通しを立てる力が弱いので、事前に当日のスケジュールを伝えたり、次の行動を伝えておくと、集団行動がスムーズにできることが増えます。
「お外遊びの次は給食」だと事前に伝えておけば
「あと10回ブランコを漕いだらお外遊びはおしまい!次は給食よ~。」という声掛けが有効になることが多いです。
イレギュラーな行動をしなければならない時、例えば運動会やお遊戯会、デイキャンプや卒入園式などは先の見通しが立たず子供たちが大荒れする時期です。
そんな時役立つのが「こどもちゃれんじ」です。
こどもちゃれんじのDVDや絵本にどれだけ助けられたか…数えきれません。
その時期のイベントに合わせて「子供たちはどう考えてどう行動すべきか」が絵本やDVDで分かりやすく教えてくれます。
言葉で伝えてもなかなか伝わらないのですが、繰り返し絵本やDVDで伝えることで、「しまじろうはどうしてたかな?」という声かけも有効になります。
②外遊びの前に終わる時間を伝える
そして「あと〇回」「残り3分」など具体的に終わる時間を伝えると、事前に伝えておいた予定とうまくリンクしスムーズに動ける可能性が上がります。
私はよくタイマーを利用して「あと3分ね。よーいドン、ぴ!」と毎回同じフレーズで声掛けをします。
これをやることで、待つ方のイライラも軽減されます。
③子供のそばにいって指示を伝える
子供たちに指示を伝える時やりがちなのは、大きい声で遠くから叫ぶこと。
公園で遊んでいるちょっと遠くの子供たちに「帰るよ~」なんて言っても全く意味がありません。
指示を伝える時は、子供たちのそばに行って子供が聞く体制になってから指示を伝えます。
遊んでいる子供のそばに行って次の行動の指示を伝えます。大きな声で遠くから叫んでも意味がないし、言う通りにしてくれない子供たちにだんだんイライラしてくるのでお互いのためにやめた方がいいです(笑)
まとめ
発達障害の特性をもつ子供たちの問題行動はわがままなのか、特性なのかについてまとめました。
子供たちの行動には必ず原因があります。
その原因を突き止めると解決法が見えてきます。
もちろんいつもうまくはいきませんが、「できた」の積み重ねでいつの間にかできる事が増えてきます。
私たち親の役割は、周りの人に子供たちの特性を正しく理解してもらえるように努力することだと思っています。
今回の例は下記の通り。
【子供の特性】
・気持ちの切り替えが困難
・こだわりが強い
【工夫】
・先の見通しをたててあげる
・事前に終わる時間を伝える
・そばに行って指示を伝える
できたことをほめてあげると相乗効果。可愛い笑顔も見れますよ♡
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