発達障害の特性をもつ次男にギフテッドの疑いがあると診断がでました。
当時、お勉強ができなくて悩んでいたのに、まさかの診断に困惑してしまいました。
この記事ではギフテッドとは何か?次男の困りごとと家庭でやっている取り組みについてまとめます。
次男小学2年生のときの診断です
どこで診断されたのか?IQは?
定期的に通っている発達障害の専門医から「ギフテッドの疑い」と診断されました。
診断といっても断定されたわけではなく、「気を付けてみてあげたほうがよい」といった注意喚起っぽかったです
診断の元になったのはWISC-Ⅳ(ウィスク)の結果から。
ウィスクとは子供の知能を測定する検査で「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリ」「処理速度」の4項目を測定できます
全検査の知能水準が「高い」に位置し、その中でも「言語理解」が飛びぬけていました。
100点満点の漢字テストで4点をとってくるような子なので、言語理解に長けているなんて思いもよりませんでした。どちらかというとお勉強ができないタイプに見えます。
まぐれな結果なのでは…と今でも思っていますが、成長過程で上下することはあるそうなので定期的にウィスクは受けて傾向の観察をする予定です。
ギフテッドと発達障害
そもそもギフテッドとは何なのでしょうか。
語源は「神様からの贈り物(gift)」で、IQ130以上が目安とされています
ギフテッドとして知られる有名人は、アインシュタイン、ビルゲイツ、マークザッカーバーグ、日本人では中田英寿、宇多田ヒカル、松本人志などが知られています。
まさに天才!って人たちですね
IQは高ければ高いほどよいように思いますが、実は違って、多くの人が生きづらさを感じている、と主治医から教えてもらいました。
IQが高いから何でもできるわけではなく、出来る事と出来ない事が極端な人も多いのでそのギャップに苦しめられるそうです
出来る事と出来ない事が極端と聞くと、発達障害の成長のでこぼこを連想しますが、ギフテッドがみんな発達障害というわけではないようです。
ギフテッドかつASD、ギフテッドかつADHDといったような特性をもつ人たちがいる、ということで、次男はその分類の疑いがあるということでした。
NHKのクローズアップ現代のHPで掲載されていた言葉が印象的だったので紹介します。
「頭がいいなら、楽に生きていけるんじゃないかって思われがちなんだけど、そんなに単純じゃなくって、社会的ふるまいや感情の発達に影響が出てくるんだ。川崎先生の学校では、自分だけのスーパーパワーを見つけようと言われてきた。バランスが悪いことにも寛容で『これができなくても、これが得意ならOK』というふうにね。」
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4320/index.html
放送当時フェイスブックのシステム部の幹部をされているギフテッドスクールに通われた方のメッセージです。
日本ではギフテッド教育がまだまだ進んでない状況です。家庭で出来ない事は気にせず「スーパーパワー」を伸ばしてあげるにはどうしたらよいのでしょうか。
家庭での取り組み
ギャップでストレスを抱えてるのなら、そのストレスを緩和して能力を伸ばしてあげたい!
そのために実践したり調べてみたことを紹介します。
子供のストレスの原因を理解し環境改善を検討する
次男の場合、IQは高いけどテストの点数は低めです。
その理由は「処理速度が平均レベル」だからということが考えられるそうです。
どういうことかというと、頭の中では正解がわかっていて問題をどんどん解きたいのに、書くスピードが追い付かない、そして書いている間に他の問題を解いてしまいたくなって、間違った答えを書いてしまう。
そして早く答えを書きたいので汚い読めない字を書いてしまう、という…。
理解していて正解は頭にあるのに間違えてしまうなんて、ストレスが溜まって当然ですね
さらに次男は耳から情報を受け取る方が得意で、目視が苦手です。
わかっているのにテストの点数が取れない理由はここにありました。
理解しているならいいと私は思うのですが、点数で自分の良し悪しを判断してしまう次男は、このギャップのストレスが大きいようでした。
そこで主治医の先生に支援学級で個別指導をしてもらえないか相談してみては、とアドバイスをもらい、本人もそうしたいと言うので学校に相談してみました。
支援級で個別に指導してもらうことで「個のストレスのギャップを埋めよう!」という作戦です。
すぐに学校に相談しましたが、希望は叶いませんでした。
次男の通う学校にも支援級はありますが、基本的にIQ80以下の子供たちのためのクラスなのだそうです。
学校長の判断で条件に合わない子供たちも所属することは可能だということでしたが、希望する授業を提供するのは難しいだろうということでした。
もしかすると情緒特学クラスなら可能かもしれないようですが、通える範囲ではありませんでした。
「学校で認められる」という成功体験ができれば、自信につながりストレス緩和になると考えたのですが、残念です。でも先生たちは現状できることを一緒にいろいろ考えてくれました。
家庭で取り組んだ3つのこと
次男の特性は理解しました。
さらに次男は人と比べてしまい、テストの点数で優劣を感じるタイプだということも分かったので、とにかくまず、テストの点数が取れるよう対策をとることにしました。
①まず進研ゼミ小学生講座のチャレンジタッチをはじめました。
もともと紙ベースで受講していたのですが、全く上手くいかなかったのですが、タブレットタイプのほうが耳が強い特性もせっかちな性格も生かすことができ、学習理解が深まっています。
発達障害の特性に詳しい個別指導の塾もあるようなので、今後はそちらに移行するかもしれません
②次にテストの点数が特に悪い漢字テストに関しては、担任の先生と話し合い点数が取れるようテストの仕組みを変更してもらいました。
③「強さ」に憧れがあるタイプなので、彼自身が強くなり自信につなげるために護身術を習い始めました。
特性のある子なので教室を見つけるまでに苦労しましたが、幸いぴったりハマる先生と出会うことができました。
まとめ
この記事では次男のギフテッドの疑いとの診断を受け、次男が抱えているストレスに対して家庭で取り組んだ3つのことをご紹介しました。
発達障害もギフテッドも特性は違えど、マイノリティゆえのストレスを抱えていることがよくわかります。
この記事を書いている私も子供たちのことを本当に正しく理解できているのかわからなくなることがあります。
その都度主治医や通級の先生を交えて話し合い助けてもらえて本当に感謝しかありません。
教えてもらったことを記事にまとめていますので、どなたかの参考になれば幸いです。
【高IQの為の困りごと】
・出来る事出来ない事のギャップでストレスを抱えている
・能力を引き出せていない
【取り組んだ工夫】
・学校に支援級で個別指導ができないか相談→希望叶わず
・学習面は特性を活かし、進研ゼミの紙ベースからタブレットへ変更
・自信をつけるため護身術を習い始める
この工夫はまだ改善の余地があると思ってます。いい方法を見つけたらその都度追記します。
コメント