小学生の息子の飛行機恐怖症を克服できたかもしれません。
長男小学6年生は、幼少時にニュースで飛行機事故の報道を見て以来、空港へ遊びに行くだけでパニックになるほど飛行機嫌いになってしまいました。
長男は発達障害の特性を持っており、映画館のような暗くて狭い場所も苦手、知らない場所や体験も苦手、先の見通しが立たず想像できないことには特に強い不安を感じるタイプです。
飛行機に乗ったことがない彼は、幼少期にみたニュースの影響で”飛行機=死=想像を絶する恐怖”を連鎖させるイメージを持ってしまい飛行機恐怖症になってしまったようでした。
当時長男が飛行機が恐いと思っていると知らず「本物の飛行機を見たら喜ぶかな」と期待して空港へ遊びに行きました。飛行機に乗ると勘違いした彼は泣いてわめいて大騒ぎ…可哀そうなことをしてしまいました(;^_^A
そんな長男が、小学校6年生の夏、無事に恐がることなく飛行機搭乗を果たしました。
なぜ彼が恐がらずに飛行機に乗ることを了承し、落ち着いて飛行機に乗ることができたのか、なにがよかったのかを分析しました。
コノ 記事 デ ワカルコト。
✓子供の飛行機恐怖症を克服するための工夫
✓飛行機嫌いの子供を飛行機に乗せるための前準備
飛行機嫌いな子供が恐がらずに搭乗できた3つの工夫!
宇宙図鑑が大好きだった長男は保育園時代の将来の夢は「宇宙飛行士」。
絵馬に「宇宙飛行士になりたい」と書いたほど宇宙が大好きでした。
見様見真似で書いた7歳のときの絵馬↑
一方、私にも「アメリカのディズニーワールドに家族で行く」という叶えたい夢があります。
お互いの夢を叶えるためにも飛行機搭乗は必須です!
当時の長男の夢を叶えるためにも、私の家族でアメリカ旅行を叶える為にも、長男には飛行機恐怖症を克服してもらう必要があります。
ということで長男が飛行機に乗れるようにするために、意識的に私がやっていた工夫で彼に効果があったと思われることは3つのことをまとめてみました。
・高いハードルを設け直前で下げた。
・飛行機を日常にした。
・飛行機のなかで想像可能なお楽しみを用意した。
高いハードルを設け直前で下げた
私は普段から「家族でアメリカのディズニーワールドに行くのが夢。あなたたちが小学校卒業までには行きたい。」と子供達に伝えています。
「それまでに飛行機に乗る覚悟をしておいて」と言っていました。寄り添うといいつつ半ば脅しですね…。
予定では今年行くはずだったアメリカですが、新型コロナウイルスの影響が続いているので予定を変更して北海道へ行くことにしました。
それが結果的によかったようです。
アメリカは無理だけど、日本なら大丈夫な気がした。
長男にとって「”アメリカ=未知=恐い”+”飛行機=ヤバイ”」という、不安でしかない状況が、行き先がアメリカ→国内になったことで不安が減ったというのです。
行き先変更のおかげで、不安のハードルが下がり受け入れやすくなったのかなと思います。
飛行機を日常にした
福岡空港は市内から近く便利のいい場所にあり、地下鉄に乗ればすぐ着きます。
小学校卒業までに1度は飛行機に乗せようと考え始めてから、定期的に空港へ飛行機を見せに連れて行くようにしていました。
事前に「飛行機を見に行くために空港に行こう」と伝え、子供達の了承を得てから連れて行くようにしていました。
さらにちょうどいい時期に(?)、県外へ単身赴任を始めた夫が飛行機で赴任先へ行き、飛行機で無事帰ってくるという日常が加わり、長男にとって飛行機がぐっと身近に感じられる状況になりました。
出来る限り空港へ見送りや出迎えをし、家族が普通に飛行機に乗って移動している様子を見せるようにしました。地下鉄ですぐ行ける場所に空港があるからこそ出来たことだと思います。
飛行機のなかで想像可能なお楽しみを用意した
北海道なら行ってもいいよ。五稜郭に行きたいから。
夫を見送った空港で長男が「五稜郭に行きたいから北海道なら飛行機で行ってもいい」といい始めました。
このチャンスは絶対逃したくなったので、気が変わらないうちにすかさず航空券を取りました。
「キャンセルできないよ」としっかり念押しもしましたが、やっぱり直前になると不安が強くなるものです。
そこで、本が大好きな子供達に「飛行機の中で読む本を1人2冊なんでも好きな本を買ってあげる」と伝え、旅行直前に購入し、飛行機の中まで読まずに我慢させました。
ぼくは漫画「キングダム」とヨシタケシンスケさんの「ものは言いよう」の2冊にしたよ。
搭乗後狭い空間に不安を感じるのでは…と心配していましたが、席に着いた瞬間「もう本読んでいい?」と本に夢中に。
離陸の時は少し様子を見ている感じはありましたが、ほとんど不安を感じることはなかったそうです。
飛行機に乗って早く本が読みたかったし、飛行機に乗ったら普通だったから大丈夫だった。
この他にも、初めての飛行機でいい気分でいてほしかったので、機内サービスがあり席が選べる航空会社を選んだり、飛行機の中の様子や席の場所を事前に伝えたりして機内の様子を想像できる情報を与えたりもしました。
乗り物酔いをする次男の為に酔い止めを一緒に選んだり、イヤマフが必要か話し合ったりもしています。
結局今回はイヤマフは必要なかったのですが、長距離移動の時は他にも必要なものがありそうです。
出来ない→やってみようかなに変える方法
「ぼくは出来ないからやりたくない」
3~4年生にかけていろんなことに消極的になった時期があった長男。
クラスメイトと自分を比べることをするようになり、明らかに自分に自信が持てていない時期がありました。
少しでも不安なことや経験のないことは避けて通ろうとしていました。
恐いモノなしに見えた長男がそんな風になって寂しくもありましたが、それはそれでいいのかなと思いなおし見守ることに決めた3年前。
私に出来る事は、小さな「出来た」を見逃さずに「出来たね、やったね!」と声をかけ続けることだと、あの時は長男を観察に撤しました。
時々、どうしてもクリアしてほしいことはダマシダマシやらせてみたり、信頼を失わない程度に挑戦させたりひいてみたり…。
嘘をついて船に乗せた時は固まっていました(笑)嘘はダメですね。
今回の飛行機は正直なところ直前まで、本当に大丈夫なのか不安はありました。
でも想像以上に立派に苦手を乗り越えてくれた長男に、その夏一番の感動をもらいました。
苦手なことが多く上手に立ち回ることも出来ないなか、小さな「出来た」の積み重ねのおかげで「出来ない」と思っていたことを「やってみようかな」と行動に移せるようになってきています。
まさか本当にあの空港でパニクっていた長男が飛行機に乗れるようになるなんて…。
日常の小さな「出来た」の積み重ねがいかに大切か、今回身をもって実感しました。
出来ないをやってみようかなに変えるために周りの大人が出来る事は、日常の小さな「出来た」を見つけその都度「出来たね!」と声をかけ、本人に出来たことを理解させることの積み重ねだと思います。
本当に小さなことでも「出来たね!」と伝えると、伝える私も嬉しい気分になるので慣れると楽しいですよ!
まとめ
我が家の長男が飛行機恐怖症を克服できた3つの工夫をまとめました。
とってもユニークな長男は国内より海外の方が居心地のいい場所が見つかるかもしれないと思うことがあります。
「別に飛行機なんて乗れなくても…」と言われたこともありますが、だからこそ余計に飛行機に乗れるようになって欲しかった。
大きくなればなるほど頑なになるので、私のコントロールできる間に将来必要になるであろう体験をさせておきたいと思っています。
自転車と同じです。
その一つの飛行機をクリアできたのは大きな成果です(私の自己満足です)。
次は、キレイに泳げるようになってほしいのでスイミングに行かせるタイミングを見計らっています(笑)
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