発達障害の特性をもつ子供たちのなかには、漢字が苦手、書字が苦手というタイプが多いようです。
我が家の息子たちも例にもれず漢字は二人ともテストで100点満点中一ケタの点数を取るくらい大の苦手分野です。
全くタイプの違う息子たちに試した”苦手な漢字の勉強法・対処法”をご紹介します。
息子たちは書字が苦手。ひらがなもカタカナも苦労しました(;^_^A
まず子供のタイプを見極める!
とっても極端なのですが、そもそも漢字が苦手な子供たちが漢字が書けないことを気にしているのかどうかを見極めることが大切だと思います。
学校のお勉強は全部大切。でも出来ない事をムリにやらせなくてもいいのかも(・・?
息子たちを含め発達障害の子供たち、かなり頑張らないと出来ない事がたくさんあります。
書字障害気味だったり見る力が弱い場合は、漢字の書き取りはとってもハードルが高い内容です。
出来ない事を無理矢理やらせて勉強に嫌なイメージを持たせたり、自信を削ぐ結果になるリスクのほうが高いと私は思っています。
なので、まず漢字が出来ないことについてどう思っているのかを観察します。
僕は漢字が嫌い。テストで書けなくても平気。
長男はテストで漢字が書けず点数が取れなくても自信をなくしたりしないタイプです。
自分の興味のあることには積極的に頑張りその結果が悪ければ凹みますが、興味のないことは全く気にしません。
ぼくは頭が悪いからテストの点数が悪いんだ。
漢字テストで結果が悪い時期、次男が実際に言っていた言葉です。
他のテストではしっかり点数が取れていましたが、人より出来ないことをすごく気にするタイプです。
次男は出来ない事を人並に出来るようになりたいと思っています。
漢字が苦手な子供のタイプ別勉強法と対処法!
”漢字テストで点数を取れなくても平気”な長男タイプの勉強法!
漢字テストで悪い点数をとっても全く気にしない長男タイプは、漢字テスト対策は必要以上にやりません。
もちろん宿題など学校からでた課題は他の子同様きちんとやりますが、それ以上の対策はなし。
その分、得意分野を伸ばす環境づくりに専念します。得意を伸ばして苦手を引っ張りあげる作戦です!
書くことより考えることや知識を増やす勉強をするために、それまでの紙教材をやめタブレット学習に切替ました。
タブレットなら苦手な書字のストレスを軽減できるので学習が捗ります。
得意を伸ばしたことで自信につながり、小学3年生頃は書けなかった漢字も小学5年生の現在は漢字テストで50~60点くらいは取れるようになりました。
得意を伸ばすために使ったタブレット学習の詳細は>>チャレンジタッチとスマイルゼミで迷った結果!
”漢字テストで点数が取れるようになりたい”次男タイプの対処法!
ご存じの通り、書字障害気味で見る力の弱い発達障害の特性を持つ子供の場合、頑張っても出来ないことは出来ません。
漢字テストで100点満点中1ケタの点数を取ったとしても、頑張っているけど今はこの結果が精一杯なこともあります。
そんな時は、テスト勉強をするのではなくテストの受け方を工夫します。
この対処法で次男は1カ月で漢字50問テストの結果が4点→90点になり、”漢字が出来る=ぼくは出来る”という気持ちを取り戻しました。
下の写真は次男のテスト結果です。
6月に100点満点中4点。
このころ「ぼくは頭が悪いから…」と言い始めるようになりました。
対策をとった1カ月後の7月のテスト結果は90点、その後は90~100点を取れるようになりました。
この結果だけ見ればスゴイって思いますよね。実はこれ、テストを受ける条件が6月と7月で全く違うんです。
この対処法の目的は、漢字を覚えることではなく、漢字テストでよい点数をとって”漢字が書ける”と自信をつけることです。
学校担任の先生へ書字が苦手なこと、漢字テストで点数が悪いから自己否定をしていることを説明し、協力を仰ぎます。
先生に協力してもらった漢字テストの対処法は以下の通りです。
【漢字テストで点数を取るための対処法】
①事前に漢字テストをもらう
②テストを2分割~4分割し通常1回で受けるテストを数回に分けて実施してもらう
③テストのスケジュールを事前に確認し、スケジュールに合わせて覚えさせる
テストなのにズルじゃん!って思いますよね。
その通りですが、今はそれでいいんです。
この方法で次男は漢字テスト勉強に積極的に取り組むようになりました。そして「ぼくは頭が悪い」なんて言わなくなりました。
担任の先生の協力のおかげでこの方法は大成功!本当にありがたいことです。
出来ない事を出来るようになることも大切ですが、どうしても出来ない事は環境を工夫して自信を持たせることもできます。
発達障害の特性と子供の性格から工夫出来ることも違います。
次男は視覚より聴覚優位なので、次男もタブレット学習を始めてから理科と英語が楽しくなっているようです。
楽しそうに学習しているタブレット英語学習の詳細は>>チャレンジの英語ってどう?
まとめ
漢字が苦手な子供の勉強法・対処法について、息子たちに実際行ったことをご紹介しました。
【漢字が出来ない事が気にならないタイプは】
得意を伸ばす環境づくりをする→得意を伸ばせば苦手の底上げもできるため
【漢字が出来るようになりたい・テストの点数重視のタイプは】
テストの受け方を工夫し点数が取れるようにする→”自分は出来る”と自信をつけることが目的
目の前の結果に本当の目的を見失いそうになることがありますが、私の子育ての目標は子供たちを幸せな大人にすることです。
そのために今回は、漢字の勉強をがむしゃらにさせるのか、それとも自己肯定感をあげるために環境を工夫するのか、を考えました。
「得意を伸ばせば苦手があとからついてくるから大丈夫」と発達の主治医をはじめ、たくさんの方から言ってもらったとおり現在小学5年生の長男は最近、目を見張るほどの成長を遂げています。
小さいときの長男を知る人は最近の長男に「落ち着いたね」といい意味でびっくりされます(笑)
それもこれも本人の頑張りとまわりの方のおかげです。
学習についてはチャレンジタッチをはじめてから、二人ともいい感じで学力が伸びています。
タブレット学習が書字の苦手さをカバーしてくれるおかげで、学びに集中できている様子。
チャレンジタッチは子供たちの特性ならではの不得意なところを補ってくれるので、我が家には欠かせないアイテムになっています。
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