発達障害(ASD)の特性をもつ長男小学5年生の学年末と新6年生の春休みに個別面談をしてもらいました。
何年か前から進級準備としてルーティン化しているこの面談ですが、この面談を取り入れてから進級が心なしかスムーズになったような気がしています。
この記事では、なぜ進級前に面談をしているのか、面談で聞いたこと、面談を実施する方法などをご紹介します。
コノ記事デ ワカルコト
✓発達障害の特性をもつ子供に進級前の面談が必要な理由
✓進級準備が必要な子供のタイプ
✓小学5年生&新6年生面談で聞いたことと伝えること
✓面談を実施する方法
最初は面倒なんですが、ルーティン化すればさほど手間ではありません。
発達障害の特性をもつ子供に進級前の面談が必要な理由
今年小学6年生になった長男が毎年進級前に面談をしてもらっている理由はたったひとつ。
環境の変化が苦手だからです。
進級によって、教室が変わり、クラスメイトが変わり、担任が変わることで学校生活のちょっとしたルールも変わります。
その変化が、今までスムーズに出来ていたことを出来なくさせたり、落ち着かなくなったりさせます。
進級による環境の変化のせいで、行動の退化が著しかったので進級時期は子供も私も超大変(-_-;)毎年よいスタートが切れず、以前の行動レベルに戻るまでに2か月くらいかかっていました。
発達障害の子供って本当に繊細なんです。
私たちからするとちょっとした変化だと思うことも、心のなかがパニックになるほど頑張って対応しています。
学年末には何の問題もなく出来ていたことが、進級したとたん出来なくなることがたくさんあって、「なんで!?」と焦ることが多々あり対策をとることにしたのが、進級前に面談をしてもらうことになった理由です。
・事前に進級準備が必要なタイプは?
→環境の変化が苦手な子
・進級前に面談をする理由は?
→環境の変化による行動の退化に対応するため
行動ノ退化トハ 今マデ 出来テイタ事ガ 出来ナクナル事 デス。
行動の退化もピンキリで、提出物の出し忘れが増えるという小さなことから、先生の指示が耳に入らず集団生活に支障がでる、授業中立ち歩くようになる、心の支えになるグッズが手放せなくなる、おしゃべりが止まらなくなる、など子供によって様々です。
最初だけならいいのですが、悪化していたら早めに対処してあげた方がよいかもです。4月は大人も忙しい時期ですが、いつもより子供の行動を気を付けてみるようにしています。私は何度もサインを見逃して大変な経験をしました…。
小学5年生&新6年生面談で聞いたこと・伝えること
面談の方法
まず面談の方法ですが、学年末は担任の先生と私の2人で面談を実施します。
進級前は新学期が始まる前の日までに新担任の先生、私、長男の3人で面談を実施します。
・学年末→3学期末頃に担任の先生・保護者で面談
・進級前→始業式までに新担任の先生・保護者・子供で面談
始業式前に新担任の先生と話せるかどうかは学校長判断になるので、学期末面談の時に担任の先生に進級前面談の手配を依頼しておくとスムーズです。
進級前面談に子供の参加が必須です。
始業式前に新担任の先生と話す時間があることで、子供の安心感が全く違うようです。
面談で話したこと&聞いたこと
学年末面談では、生活面・学習面それぞれの出来ている事と出来ないことを確認します。
生活面と学習面で分けて話すと課題がわかりやすいです。ノートを4分割して生活面(出来る・出来ない)・学習面(出来る・出来ない)を書き込んでいます。
ココデ次年度ノ 課題ヲ 確認シマス。
学年末面談の目的は、今集団生活のなかで出来ていることと出来ていない事の把握です。
先生が気になっていることや期待することも聞けたら聞いています。
ちなみに5年生の学年末面談で話したことはこちら☟
【長男小学5年生学年末面談で話したこと】
生活面:出来る
・掃除はやる気次第。文句は言うけど女子よりキレイに掃除してくれることもアリ。
・まわりの子供たちを見て行動できることが増えた。(整列やそうじ)
・トイレの仕方や着替えは問題なし。
・寝転ぶ・床に座ることは全くない。
生活面:出来ない
・整理整頓。机のまわりが上着・水筒・プリント・上靴で散らかっている。
・着替え後体操服を脱いだままのこともあり。
学習面:出来る
・人前でスピーチが出来るようになった。(人前で話すことを拒否していた)
・言われたら授業に必要な教科書ノートを机上に出せるようになった。(今年度の課題条件付きクリア)
・学年末に初めて英会話の発表が出来た。(英会話を全く拒否していた)
・グループでなら歌も歌えるようになった。(授業中歌は歌っていなかった)
・音楽の歌のテストを受けることが出来た。(今まで頑なに嫌がっていた)
・板書はしていないけど、話は聞けている。
学習面:出来ない
・提出物を出せていない。
・ノートの板書。大切なところだけでも書いて欲しい。
・必要な筆記用具が筆箱に入っていない。
面談の結果6年生の課題は
【6年生の課題】
・提出物を当たり前に出す
・大切なところをノートに書けるようになる。(国語・算数・理科・社会)
・筆記用具を揃える。
5年生では生活面がかなり改善されました。
6年生の課題は中学進学を見据えて最低限彼に必要だと思われることをピックアップしてもらいました。
・生活面と学習面における出来る事と出来ない事
・来年度の課題
次に進級前面談についてです。
進級前面談の目的は、環境の変化による行動の退化を新担任の先生に理解をお願いすることと、その時の対処法を話し合うこと、新クラスでのルールの確認と課題の共有です。
例えば、環境の変化で不安が強くなり、その不安を紛らわすためにほかの事(その時不必要な読書など)で集中しようとするのでその時はルール決めや確認が必要、とか、反抗的な態度に見える行動も不安が原因、とか、考えられる行動の退化を伝えます。
良くない行動の理由を事前に伝えておけば、お互い無駄にイヤな気持ちにならずに済むので出来るだけ具体的に説明します。
新クラスでのルールとは、本当に些細な事ですが、家から本は何冊持って行ってよいのか、みたいな、こだわりのある部分のルールを決めて先生子供親で共有すると、ルールを守りやすくなります。
また今回は新6年生ということで、中学校に進学しても通級指導教室を希望しているため、「就学相談を希望する」旨も伝えました。
就学相談にウィスクの結果が必要なら検査を受けないといけないので、早めに情報が欲しいと伝えています。
今年度は校長・教頭・新担任の先生も面談に参加されたので、長男はちょっと緊張していたようでした。
以前は進級前の面談で子供の特性を伝えていましたが、細かく伝える必要はないように思えてきたので、最近は行動の退化の具体例とその理由を主に伝えるようにしています。
その他はその都度、先生と連絡を取り合って子供の様子を見ながら学校と関わります。進捗状況の確認の為、学期末に面談をしてもらう予定です。
・行動の退化の具体例とその理由
・クラスのルール
・今年度強化したい課題
まとめ
進級準備として学年末&進級前に行った面談についてまとめました。
長男が環境の変化に弱く行動の退化が著しいので、進級対策をしていますが、同じASDと診断されている次男については少し様子見をしています。
発達障害といっても兄弟でも全く違うので、同じ対策が有効なわけではありません。
この記事では対策が必要なタイプの対策をご紹介しました。
担任の先生によって有益な話し合いになるかどうかも変わるので、微妙な時は学年主任や校長教頭も同席してもらうようお願いするとよい場合もあります。
こんなこと言ったらモンペっぽく思われるかも…と心配になるかもしれませんが、別の先生にも聞いてほしいと思うなら早めに信頼できる別の先生とも関わっておいた方がよいと思います。
新学年が始まってしまったらもう遅い…と思われている方も、大丈夫です。
家庭訪問を待たずに気になることがあれば、先生にアポを取って見てください。
伝えないとわからない事もたくさんあるので、学校も親も子供も慌ただしい時期ではありますが、ちょっと勇気はいりますが、頑張ってみてください。
思ってたより上手くいくことが多いはずです。
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