時間管理が苦手な発達障害の子供に時間を意識させるために実践している工夫をご紹介します。
超マイペースで時間の感覚がない長男小学6年生になんとか時間を意識してほしいと現在進行形で試行錯誤しています。
この記事では、その工夫のひとつをご紹介します。

きっかけはある普通の日の夕方の出来事です。
ある日の夕方、長男は「今日は絶対任天堂switchのゲームをする」と決めていたのに、時間までにやるべきことが終わらなくてできなかった、とトイレにこもって泣いていたことがありました。
詳細は後で説明します。
まずは工夫した内容から。
時間管理が苦手な発達障害の子供に時間を意識させる工夫!
時間の感覚がない、もしくは鈍い我が家の長男の場合、時間を意識させる方法は2つ。
声掛けと可視化です。
声掛けの工夫
声掛けはなるべく肯定的に、出来たことを見つけてほめるスタンスで声をかけます。
例えば…

(帰ってきて玄関から直接手を洗いに行ったら)帰ってきて一瞬で手を洗いに行けたね!

(言われる前にお弁当箱や水筒を洗いに出したら)おぉ!素早いね!ありがとう!
本来なら当たり前にやってほしいことではありますが、「いつもは言われないと出来ない事が言われずに出来た」など、いつもより早めに行動が出来たことをいち早く見つけて声をかけます。
そうすると長男も

そうだよ。僕はエライから(笑)
といい気分になり、次の行動が早くなると同時に、声をかけている私もいい気分になるという特典つき。
「いつも言いよるけど、早くお弁当箱だしてくれん!?」なんてヒステリック気味に言ったところでお互い嫌な気分が倍増するだけなので、なるべく良い行動を見つけて声をかけるようにしています。
時間の可視化/やることの可視化
今回新たに取り入れたのは時間とやることの可視化です。
可視化ボードは保育園時代も作成し利用していましたが、「帰ってからお風呂に入るまでの」や「朝起きてから家を出るまで」など短い時間に区切ってやるべきことを可視化したものでした。
今回はやりたいことをやるためにやるべきことを終わらせることが目的の可視化ボードです。
準備したものはこちら。(全て100円ショップで準備しました。)

これを使って作成したものがこちら☟

うるさいくらいパンダがいますが、ご了承ください(笑)

「パンダみて!パンダ!」と言えるので、ボードにキャラクターを入れたのは正解でした。
赤色の磁石には「やりたいこと」を、青色の磁石には「やるべきこと」を書いています。
我が家ではゲームやパソコンの利用は19時までというルールがあるので、時間を逆算しやすいようにそれに必要な時間も可視化しました。

青い磁石の「やるべきこと」が全て下の段へ移動できれば、赤い磁石の「やりたいこと」をすることができます。
さらにこれをするために必要なのがタイムタイマーです。
ただのタイマーなのですが、時間が感覚と数字両方で把握できるところがすぐれもの。
19cmがちょうどいい大きさで、時間をアピールしてくれます。

ちょっと高いのですが、発達障害キッズの子育てには必須アイテムで、私もこのタイマーを酷使しているママ友たちに教えてもらいました。
さらに1日のスケジュールを把握するためにこちらも作りました↓

1日のスケジュールを記入して、「やりたいこと」や「やるべきこと」が出来るだいたいの時間を把握させます。

1日の予定を把握して、今日やりたいことをやるために何時から動くかを考えるきっかけにしてほしいと思って準備しました。
時間を意識させる工夫を取り入れたその後の様子は?
あまり期待をせずに始めたこの取り組みですが、思ったよりいいかもしれません。
まず前日の夜、ボードとスケジュール表を使って

パンダの磁石移動しておいてね。明日は何がしたい?

明日こそswitchでマイクラしたい!

ゲームをするなら明日は18時までにチャレンジタッチと宿題を終わらせておいたほうがいいよね。いつ勉強すればいいと思う?

8時~18時までは放デイだから、朝早起きすればいい!明日6時に起こして!
こんなやりとりをしました。
翌日、長男はいつもより早起きをしてすぐ「やるべきこと」に取り掛かっていました。
パンダのボードを使って見た長男は

出来ればでいいんだけど、青い磁石をもう1セット増やしてくれん?
こんな要望も出してくれました。
前日に出来なかった課題も可視化してほしかったようなので、早速リクエストに応え磁石を追加しました。

その翌日も同じようにいい感じで時間を意識しようと頑張っていました。
本格的に時間に意識を向けさせようと思ったきっかけ
長男の時間管理の苦手さやマイペースさは今に始まったことではなく、小さいときからの特性です。
今回、「ちょっと私も頑張って長男の時間の意識改革に取り組もうかな」と思ったきっかけは、ある日の夕方、やりたいことができず悔しくてトイレにこもって泣いていた長男を見てしまったから。
ぼんやりする時間がなければ、朝の時間を有効に使えていれば、おやつをゆっくり食べていなければ、長男はあの日やりたいことが出来ていたはず。
でも彼には時間の感覚がないので、それをするには相当な気合と頑張りが必要です。
そしてそんな長男の時間の感覚を意識させるには、私も相当頑張らないといけません。
なので今まで見て見ぬふりをしてきたけど…。

今回は本気で時間の意識改革に取り組むことにしました。
まとめ
時間管理の苦手な子供に時間を意識させる工夫についてご紹介しました。
つい「やるべきこと」ばかりが気になってしまうので、「やりたいこと」をやるために今どうすればよいかを考えられるようになってほしくて、今回この取り組みを始めてみました。

ボードをきちんと活用できていれば、私も長男も今なにをすべきか一目瞭然でわかります。ボードを見てほめるきっかけも増えていい感じです。
これをやり始めたからと言ってすぐに効果がでるものではないので、タイムタイマーを上手く利用して声をかけるようにしています。
もしタイムタイマーを利用されたことがなければこれはかなりおすすめな便利グッズです。
いろんな大きさや種類がありますよ。

長男の時間の意識に変化があれば追記します。
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